暮らしの実験室では、畑作業や、鶏、豚の世話、加工の手伝い、その他、農場の整備や、食事づくりを一緒に作業するかたちで農体験を受け入れています。その季節折々の農作業や家畜の世話、時期があえば小さなヒヨコが沢山いたり、豚の出産に立ち会えることもあります。
農場の畑や家畜たちは一年を通していろいろな風景や顔をみせてくれます。それはそのとき限り。毎年同じように年月が過ぎていくようでも、その一瞬は一瞬で終わってしまう貴重な体験。
普段は出会えることのない風景や家畜たちの表情、都会では感じられない得もいえぬ充足感。それらはやはり人間の深い根本的な欲望が刺激されるからでしょう。そんな体験があなたを待っています。
もちろん農作業だけでなく、農場スタッフとの交流も楽しめます。農場はスタッフが共同で生活しているところなので、独特な雰囲気があると思いますが、そんな独特さもここの大切な要素。ひとつの暮らし方の提案でもあったりします。特別なおもてなしをすることは出来ませんが、普段の農場の生活に入って、その季節ごとのいろいろな作業をすることが出来ます。
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農場体験の流れ・概要・イメージ
農場では決まった"体験プログラム"がある訳ではありません。農場の日常に入って、一緒に農作業をしたり、ご飯を作るなど、農場の日常を体験していただけます。
●到着時刻はそれぞれ都合にお任せしています。予定時刻は事前にお知らせください。
*
到着がお昼に差し掛かるときは昼食の有無もお知らせください。
●到着後、部屋や設備の使い方の案内と動物や畑の案内をします。
●その後、作業を希望する方は一緒に作業します。(希望しない方はお知らせください)
●作業は夕方17時前後に終わります(季節や天気によって変動あり)
作業終了後は自由にお過ごしください。
●
夕食と朝食は各自で自炊になります。農場にある食材を使って料理を作ってください。
●お風呂は農場のものをご利用いただけます。車で移動できる方は車で7分のところに
温泉があります。
●翌日、動物の朝の作業を希望する方は8時〜9時で作業をします。
●昼食作りをしたい方はその旨お知らせください。
●帰る時間は自由です。決まった段階でお知らせください。
●作業はスタッフごとの担当制になっていて、曜日ごとに、畑、動物(鶏・豚)、開拓地(田んぼ)に分かれています。
畑 |
季節に合わせた作業。春から秋は忙しく、冬はゆったりめ。夏は早朝から作業しています。 |
火曜・午前/木曜 |
鶏・豚 |
餌やり、卵集め、部屋の掃除、卵の検品、出荷作業など。季節によってヒナや子豚に関する作業もあり。月曜以外のどの曜日も朝8時〜9時で動物作業はできます。 |
月曜 |
開拓地 |
耕作放棄地を開墾して、田んぼや竹林の整備を行っています。 |
火曜・午後/水曜 |
収穫・出荷 |
金曜の早朝から収穫作業、その後出荷のための調整や配分作業をし、出荷するセットを作っていきます。(オススメです!)
|
木曜〜金曜 |
*ご自身が希望する作業と曜日が異なる場合は、調整できますので、遠慮なくお知らせください。
作業はせず、農場内でのんびりしていただいても構いません。自分がどのように過ごしたいかお知らせください。
*家族やお子様連れでの参加も可能です。子どものペースに合わせてできる範囲で作業していただいても構いません。
特に年齢によって出来ることが変わってきます。事前に希望をお伝えいただけると幸いです。
諸注意事項
●農場には猫が3匹います。猫アレルギーの方はご注意ください。
●天候(雨など)によって作業が出来ない場合がありますのでご了承ください。
●農場内で暮らしているスタッフと通いのスタッフがいます。
夜はスタッフが減るので、ご自身のことはなるべくご自身で行ってください。
●スタッフの多くが育児中であり、特に土日は子どもたちが集まって賑やかになりますのでご理解ください。
またそのため、
土日は作業がほぼありません。
希望があれば最低限出来ることとして、動物作業、食事作りがあります。
ご自身でゆっくり過ごしながら出来ることなどをお持ちいただけると幸いです。
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料金表(円)
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日帰り利用 |
宿泊(1泊) |
食事(1回) |
0〜2歳 |
0 |
0 |
0 |
3歳 |
0 |
0 |
250 |
4〜6歳 |
750 |
1,500 |
250 |
小〜大学生 |
750 |
1,500 |
500 |
大人 |
1,500 |
3,000 |
500 |
大人(会員) |
0 |
1,000 |
500 |
※日帰り利用料と宿泊利用料は重複せず、どちらか一方になります。
※食事は食材実費としていただいています。
※
夕食と朝食は自炊となります。食事代は食材実費としていただいています。
※食べ物のアレルギーがある方は事前に連絡・ご相談ください
【例】
●大人1人、2泊3日(7食)の場合、9,500円です。
●大人2人子2人(小学生と3歳)、1泊2日(4食)の場合、14,500円です。
※3泊以上して、スタッフと一緒に農作業を手伝ってもらう場合は、9,500円を上限にそれ以降の利用料・食事代はかかりません。
【申込み・お問い合わせ】
こちらのフォームからお申込ください。
生産やイベントの都合上、受け入れられない場合もありますのでご了承ください。
お申込みは来場予定日の1週間前までにお願いします。
【for ウーファー】
※ウーフの方はウーフのフォームからお申し込みください。
※当農場では、3泊以上の利用のみ受け入れております。ご了承ください。
※ウーフ(wwoof)は、有機農場でのお手伝いと宿泊・食事をお金を介さずに交換する仕組みで、世界中にあるホスト農場で農作業のお手伝いすることができます。詳しく知りたい方は、
こちらをご覧ください。
【農作業を体験する方へ、保険加入のおすすめ】
危険が伴う作業は基本的にスタッフが行いますが、農作業中に思わぬ怪我をすることがあるかもしれません。旅行保険などに加入しておくことをお勧めいたします。
【素泊まり希望者へ】
素泊まりも可能です。農場を拠点に登山に行きたい、農場でのんびりすごしたいなど、希望がある方は、その旨をお伝えください。農体験の申し込みフォームからご記入ください。
◆来場者の感想 3つ紹介!◆
1「暮らすように過ごせました」
5日間ほどウーファーとして滞在しました。
変にお客さま扱いされず、農場で暮らしている人たちと同じように自然に過ごせたことが魅力的でした。
説明も過剰でなく、夜など一人時間も適度にあって、自分で暮らしを発見する楽しさがありました。朝ご飯とか晩ご飯も、冷蔵庫の中のものをいろいろ発掘したりして好きに作れて楽しかったです。
干渉されすぎないながらも、鶏や田畑の作業をしながらそれぞれの担当の人と深い話ができて、どういう経緯でここにいるのかとか、想いとか…そういう濃くて豊かな時間が自分にとってはすごく良かったです。近所の人や、他の農体験の人との出会いがあったのも良かった。
これからもいろんな場所を見てみたいし、人と出会っていろんな経験をしてみたい。海外にも行けるといいなと思います。(高橋さん/学生)
2「やさと農場にはほとんど全ての答えがあった」
東京で仕事をしていると、まだまだ大量生産大量消費がメインです。環境への配慮を本気で考えている人にはあまり出会えません。忙しさのあまり子供に1人でご飯を食べさせて罪悪感を感じる日々です。そんな環境の中で私は毎日たくさんの我慢しながら生活しています。自分をだましながら、この我慢を何十年も積み重ねて、自分の些細な行動が、次の世代の社会に与える影響を考えると怖いです。
やさと農場にはほとんど全ての答えがあり、皆さんが同じ方向に向かって実践されていました。こんな暮らしができたら、未来は良くなると思います。もっとたくさんの人にこの場所を伝えて、ほんとに大事なものは何かを感じて欲しい。
到着した瞬間から、前から知ってたみたいな不思議な感覚、するりと気持ちよく受け入れてくれて初めてなのに快適に過ごすことができました。さりげなく、深いい話をしてくれたり。社会、人生、未来について深く考えさせられる時間でした。普段は味わえない刺激がたくさんありました。やさと農場の皆さんとお話しできたことが何より楽しかったです。優しく迎えてくれたことに感謝です。
やさと農場での体験を今の生活にも落とし込んでいきます。そして、よりよい未来のために自分でできることを探して行動していきたいという勇気をもらいました。
(みゆきさん/東京在住)
3「偉大なるアマチュアリズム」
お世話になりました。大層居心地が良く、コレは真似しようとしてもなかなか出せないだろうなぁ。こう云う空間は貴重ですね。40年継続され続けている、偉大なアマチュアリズムであるなと感じました。
その熱量、伝染性の源は何なのかな?と思うと同時に30年以上プロとしてこの仕事をし続けているぼくが、暮らしの実験室に共鳴するのは何故なんだろうと考えています。
暮らしや食を楽しまない、あるいは外部化することで省略する暮らしを肯定するのがプロだとして、それを肯定できないのがアマチュアならば、ぼくもアマチュアで良いなと。(笑)
繰り返し読む放牧関係の本で「草の牛乳」野原由香里著 農文協という本があるのですがその中に「どんな暮らしがしたいかは、どんな仕事がしたいのかと同じこと」という言葉があって、ぼくはずっとそれを考え続けているんです。
「農と農業は違う」というような話を本『場の力、人の力、農の力』の中で鈴木文樹さんが言われてましたね。農は暮らしであり、農業はビジネスであるのなら、農を維持し続けながら、最低限必要な収入を確保できる仕組みを作ることが、継続させるために、絶対必要なのではないのかなと思った次第です。過渡期を生きる我々が、このタイミングで出会えたことに感謝しています。
(新利根協同農学塾農場/上野裕/稲敷市)